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あばれはちまん 奇蹟なんてどこにでもあるのに
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人間の証明
2009-06-08 Mon 21:36
先日、道路を走っていましたら、先行するクルマの左後部、ちょうどタイヤのあたりから何やら煙が立ち上がっているように見えたんです。

しかしなにぶん走行中のことでして。本当に先行するクルマから上がっている煙なのか?最初はよくわからなかったんですね。僕の見誤りかもしれないし、排気ガスなのかもしれないし。

信号待ちになり、まじまじと舐りあげるように先行するクルマのタイヤを眺めてみますと、明らかに煙がスンスンと上がっていたんです。どうやらフェンダーがタイヤの端っこに干渉していて、鉋(かんな)で削るようにタイヤが削られているようでした。このままいけばタイヤはバーストしてしまうでしょう。

さてさて、親切な僕が教えて差し上げましょうと思ったんですが、ここで僕はふと思ったんですね。

"ちょっと驚くってのは、とても人間的な行為だ"

前を走るクルマから煙が出てることに気付き、確かに僕は驚いたんですが、悲鳴を上げてギャッと驚いたわけでなく、「オッ!?」程度の、それは決して大きな驚きではなくごく小さな、そうですね、女子高生の会話に「キドクラッチ」という文言が含まれていることに気付いた時にはおそらく感じるであろう程度の小さな驚きだったんですね。

"驚く"という行為は、(敵に)驚いて→逃げるってのが一連の行為になっていて切り離せない。
かたや逃げを伴わない"ちょっと驚く"って行為はそこら辺の燕雀には届かない高等な行為だと思ったんです。驚きの対象が何なのか?よくわかっているからこそ"ちょっと驚くだけで済む"

「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや、だ」
故事成語の意味を軽めに間違えながら僕は、"ちょっと驚く"という己が人間の証を舌で転がしながらですね、まぁ、いつのまにか前のクルマの削れタイヤのことをコロッと忘れてしまってたんですね。降りて教えるつもりがいつのまにか信号が青に変わってる。

「しょうがない、次の信号待ちで教えよう」と思ったんですがそこからしばらくの国道325号線が織り成すシグナリングがすごくって。走れども走れども青信号。見事な天皇陛下っぷりを見せながら前のクルマと僕のクルマはある種異様な緊張感を湛え走り続けました。

前のクルマからバン!と結構大きな音がして、哀れタイヤはバーストしちゃったんですよね。慌てて路肩に駐車する前のクルマ。バーストした音に驚いて振り返る周りの人々。

「…人間の証を手にするのは、何かを犠牲にしなくてはならないものなのかもね」なんぞ考え、慌てて路肩に駐車する前のクルマの横をこれっぽっちも悪いと思わず走り抜ける僕自身に、僕はちょっと驚いたんですよ。
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