あばれはちまん 奇蹟なんてどこにでもあるのに
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なんだかんだで400記事
2010-12-18 Sat 21:27
トラックを運転して幹線道路を走っていたんです。信号待ちになり隣に止まった乗用車をふと眺めたところ、運転していた女性の方がシフトノブを左右に揺さぶっていたんですね。めっきり少なくなってしまったマニュアルトランスミッションの、ニュートラルの位置を確認するあの動きだったんですが、なんていうか、ちょっと異質なモノを感じたんですね。

シフトノブを激しく、何度も何度も揺さぶっていたんですね。

ニュートラルを確認するに普通の揺さぶりが「カクッカクッ」という擬音で表現されるとして、彼女の揺さぶりのそれは「KKKKKKKKKKK!」といった具合に、母音も促音も彼方に置き去りにしてしまっていたんですね。

通行するクルマがそんなに多くない道路だったものですから、彼女のクルマと僕のトラックは期せぬ並走状態。同じような速度で走っては同じ交差点で止まることを繰り返したんです。停車毎に繰り返される彼女の高速確認運動はいつしか僕の中で欠かせない冬の風物詩になりつつあったんです。

そんな二人の間に事件が起こったのは第二空港線輸送団地入り口交差点でした。
いつものように彼女が神速で揺らすシフトノブを眺めようと悠然と隣のレーンに停まった僕の目に飛び込んできたのは、「エアコンの風量を調整する彼女の手」だったんですね。僕と彼女の間に何もなかったかのようにダイヤルを捻る彼女の手指。もう、彼女は、あの頃みたいに揺らさない。僕は泣きそうになったんですね。

すき家で牛丼を食べてたんです。僕はおろしポン酢牛丼みたいな、オッサンの消えかかったヘルシーの向こう側みたいなヤツを細々と舐っていたんですが、僕の右隣に座った男性が、若いって素晴らしいですね、大盛り牛丼を、こう、ウルフチーフみたいな勇壮なあれで頼んでみたんですね。やがてこの世の果てのような丼がやってきたんですが、若い彼は尋常じゃない量の紅ショウガをこの世の果ての頂に、まぶすまぶす。丼の上が焼け野原みたいになってたんですね。最早牛丼というより紅ショウガ丼と化したそれを彼はショウガ8、肉1、米1のペースで頬張っていったんですね。

戦争が終らない理由は戦争を欲する人がいるからなんです。僕の隣の丼上の戦争、やがて無くなってしまう紅ショウガという弾薬が再び隣の男性の手でたらふく充填されることを望んでいたのは他ならない僕だったんですが。

彼が丼上に再び紅ショウガを盛ることは終ぞなかったんですね。
まるで何も無かったかのように若い彼は大盛り牛丼をモンマルトル通りの花売り娘よろしく食んでいったんですね。
フリーのはずの紅ショウガが入ったベセルは機能停止。もう、彼は、あの頃みたいに紅ショウガを振り掛けない、僕は泣きそうになったんですね。

すべての人の行動に「意味」と「理由」という肉付けを行ってあげなければならない。
僕はそう思うんですね。

シフトノブを激しく揺する彼女のそれを「貧乏揺すりの亜種」だなんぞ決め付けてはならない。紅ショウガで満ちた彼の丼上と、紅ショウガ以後の赤味の無さを「紅ショウガに十分満足したから」なんぞで結論付けてはならない。
彼女の、彼の行動には見かけ以上の意味がある、僕はそう思うんです。

まぁ、今回のシフトノブの彼女と紅ショウガの彼のそれには、たまたま有用な意味づけを行ってあげることができなかったんですが、これからもそんな感じでここを続けていきたいなんて思うんですね。これからもよろしくお願いします。ここって何だかんだで400も記事を書いてるんですよ。
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