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あばれはちまん 奇蹟なんてどこにでもあるのに
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この星の意思
2011-01-27 Thu 22:13
正月二日に友人達とお酒を飲みにいった時のお話。ほろ酔い気分でトイレに行ったんです。洋式の便器が男女の室内にそれぞれ一据置いてあるような、小さな居酒屋に良くある例のあのトイレだったんですが、ドアを開けたら便器のフタが自動でニィーッと開いたんですよ。"自動で開く便器のフタ"という人が手にした神の御技にハレルヤを叫びたい気持ちと、"これって・・・自動で開かなきゃダメか?"というをノスタルジアを織り交ぜて僕のシッコは螺旋を描き時速300キロ、便器の中心に飲み込まれていったんですね。

不老不死なんて言葉があるじゃないですか。仮に誰かが不老不死の能力を手に入れたとしましょうよ。彼の願いは概ね達成されると思うんですね。彼はどんな権力も手に入れるでしょうし、あらゆる富も手に入れるでしょう。やがて彼は思いつく全ての願いを達成してしまうんですが、悲しいかな彼は死んでしまうことが出来ない。最早どんな事にも興味を持たなくなった彼に残る最後の願いは「事象の成り行きを見守ること」だけだと思うんです。この人はこの先どのような人生を送るのかしら?この川はこの先も同じように流れるのか?あの山はいつしか海の底に沈むのか?彼だけは答えを知ることが出来て、終らないから飽きることもない。

不老不死の超人とはいかないまでも、僕らごく普通の人間がお気に入りのテレビドラマの来週の内容が気になって仕方がないのも、連載してある漫画の続きが気になって仕方がないのも、人間には「事象の成り行きを見守ること」という欲望がインプットされている証拠だと思うんです。

では何故人間にそんな欲望が組み込まれているのか?

欲望というエンジンを与えてまで人間に事象の成り行きを見届けることを願ったのはこの星の意思だと思うんですね。成長するもの死んでいくもの、焼け果ててしまった森林と、立ち並ぶ高層ビルの陰に咲く花。時間を移ろわせ風景を変えて滅ぼして産んで、人間のなんたるかを事の成り行きを見届けさせることで知らしめようとする、慈愛に満ちた残酷な地球の意思だと思うんです。僕らは生きて、見届けなけらばならない。

"自動で開いた便器のフタは、自動で閉まるのか?"
シッコを済ませた僕にこの星が囁きました。僕はこの便器のフタが自動で閉まるかどうか?見届けなければならないと思ったんですね。

まず便器のフタを開けるスイッチについて考えたんです。「照明」だと思ったんですね。トイレの照明が点灯すると光りを感知するセンサーによりスイッチが入り、フタがパカンと開くんじゃないかと思ったんです。もしそうならば照明を消してトイレを暗くすれば閉まるのかもしれない。
トイレを出て、照明を消して、人がいないと見せかけて扉をほんの少し開け、便器の様子を観察する。恥ずかしそうに閉じる便器のフタを僕は見届けることが出来るのか?心臓が早鐘のように鳴り響きました。

扉の隙間から人間のなんたるかを知ろうとしていた僕を呼ぶ声がしたんですね。
それはやや怒りの赤味を帯びた、男性のものでした。「お客さん!何やってんですか!」

僕が覗いていたのって実は、女子トイレだったんですね。入る時点から間違えていたらしい。

僕はこの星の意思に沿って事の成り行きを見届け、人のなんたるかを知ることから目を背けなかったつもりなんですが傍目から見れば女子トイレを覗くただの変質者だったんですね。

この星の意思に沿うのは、事象の成り行きを見届けるのには障害が多すぎて。僕は正月から泣きそうになったんですね。明けましておめでとうございます。
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