あばれはちまん 奇蹟なんてどこにでもあるのに
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O・ヘンリと不動裕理、ドラクエを止めてしまうことについて
2011-05-03 Tue 21:05
ゴールデンウィークという、真空。その空漠な時間を埋めるために僕が取っている、それを選択しているのはこの世界に僕以外にはいないであろう孤高の選択肢は"ドラクエ8をプレイする"なんですね。世間がDQ9ですれ違い通信なんぞ呻っていたのがもう随分昔のハナシで、そのひとつ前のシリーズですから総理大臣で例えれば吉田茂レベル。そんな誰も辿り着けない高みに座して僕は考えるんです。

「ドラクエってどうして途中で止めちゃう時期があるんだろう?」

ここでいう"止めちゃう時期"というのは二日三日とかそういうショートタームのハナシじゃなくって、一ヶ月とか二ヶ月とか、買ってから開封してさえいないとかそんなレベルのロングタームのことで、とにかく人は始めたドラクエをやらなくなる時期があるんです。この厳然たる事実にはドラクエ側も気づいていて。ゲーム中神父が「長き休息の後もし自分の道がわからぬ時は一度仲間と話し合ってみるのもいいだろう」」というんですね。プレイ時間が前回より大きく空いていたら進むべき進路についてはゲーム内でサジェストしますよという意味。彼らDQ自身も自身をプレイしてくれない時間があることを認識している。それは何故なのか?

O・ヘンリという作家がいまして。"最後の一葉"の作者といえばおわかりになるでしょうか?人情味溢れる短編を著したアメリカの作家。その作品のひとつに「振子」というのがあるんです。二年前に結婚した妻とごくごくごくごく平凡な日常を送る主人公。ある日、妻が急に家を出て行きます。妻の母親が体調を崩したので様子を見るために急に実家に帰ってしまったんですが、主人公の平凡な日常にはぽっかりと大きな穴が開いてしまいます。平凡な日常を埋めていた妻の存在を妻がいなくなってしまうことで主人公は初めて気付く。いつしか邪険に扱っていた妻のことを、全くもって飽き飽きしていたあの日常をもう一度深く愛してみよう、主人公はそう誓うんですが、妻が帰ってきたらそんな誓いはあっさり霧散してしまって。主人公のあの平凡な日常が帰ってくるというハナシなんです。

「ドラクエを止めてしまうのは、簡単なドラクエに飽きてしまうからなんだ」

これなんですね。ひのきの棒一本でこの世のものではない軟体生物と殺るか?殺られるか?としのぎを削っていたあの頃はセピア色の空に沈んでしまった。ためてためてイオナズンを唱えるだけの簡単なお仕事にありついて僕らは平凡な日常をドラクエに重ねて、やがてドラクエを止めてしまうんですね。O・ヘンリの作品の中で主人公が妻を一時的に失くしてしまうように一度無くしてしまうことを僕らは本能的に求めている、だから一度止めてしまうんですね。

先日プロ通算50勝を達成したゴルファーの不動裕理選手。、彼女が使うパターは今時の易しいパターではなくて、一昔前のどちらかといえば難しい、使いこなすのに多くの修練を必要とするパターなんです。インタビュアーが難しいパターを使う理由を不動選手に尋ねたところ、彼女の答えは

「易しいパターを使うと、パットが下手になるから」

だったんです。

不動選手にとってパットが入るか否かなんて二の次なんですね。入るか否かで彼女の給料が決まるのに、彼女は簡単なパターで得られる結果よりも難しいパターで得られる、もしかしたら給料の額には結びつかないかもしれない峻厳な結果と栄えある技術を得ることに身を委ねた。彼女こそ求道者なんですね。

ああ、進むに容易なレールに沿って平凡な易しい結果を得て喜ぶのは止めよう。
どこかの、そこそこ流行る街で買ったはがねの剣で得られる祝福された未来より変な洞窟で拾った銅の剣で得られる呪われた困難にこそハレルヤを叫ぼう。不動選手がそうしたように、振子の主人公が願ったように。そこには決して飽きない枯れない泉がきっとある。

ゲームをクリアする手段である「成長」がもたらす便利さにさえ飽き飽きしてしまう人間の底の見えない欲望を映す鏡はPS2の中でクルクル回っている。その鏡を叩き割るに必要なのは強い武器ではなく、何よりも弱い武器であると思うんですね。まぁ、実際全滅しちゃうんでしょうが。
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この記事のコメント
・「奇跡」
ポルセリーナさんこんばんは☆お久しぶりです。

Oヘンリと言えばポルセリーナさんが前に「最後の一葉」について書かれてたと思いますが、今私はまさにその最後の一葉を見守る気分です。
前回記事5/2、あと少しでポルセリーナさんの恐れる締め切りじゃないですか。
いや、ほんとは恐れてなんかないかもしれないけど。梅雨入りに関するネタとか、なんか、色々ありそうじゃないですか。

「さあ、まだ2時間ある。」

とかいって、私がコメントを書き終える前に、新しい記事がアップされてたりして。
そんな奇跡をくださいな。


2011-06-02 Thu 21:38 | URL | ちえみ #-[ 編集] | top↑
・「ちえみさんへ~俺だって「今日のお昼はパスタを食べました☆とか書いてみたいよ!~」
何について記事を書こうか?実は決まっていて。書こう書こうと思っているんですが中々書けないんです。書けない理由ってのは例えば「仕事が忙しいから」とか「面倒くさい」あたりのありがちなもんじゃなくって。「さすがにダメだと思ったから」なんですね。

ちえみさんはどうでしょう?今まで生きてこられた人生で「北天佑(元大関)」や「北別府学(元広島)」についてどれだけ考えたことがありますか?もっと言えば実生活において「北天佑」や「北別府」って発音したことがありますか?もっともっと言えば「北天佑や北別府について」書いてあるブログの記事を読もうと思いますか?21世紀にもなって。ちえみさんや皆さんにおやつ感覚で愉しんでいただける別の何かを探すべきだと思っているんですね。
2011-06-07 Tue 22:05 | URL | ポルセリーナ #GBQCP7FA[ 編集] | top↑
・「相撲偏差値41」
北天佑も北別府も知らないし、ましてやキーボードをタイプしたのは初めてでしたが、北にこだわりがあるのならどうして北の海じゃなかったんだろう。北の海なら言い返せたのに!
と思いきや、北の海もよく知りませんでした… 北の海っていますよね??

ちなみに私は千代の富士が一番好きです。

世間話みたいなコメントですみませんm(__)m 久しぶりなので。


ていうか!
喜多の海かもしれない!!
2011-06-09 Thu 20:41 | URL | ちえみ #-[ 編集] | top↑
・「ちえみさんへ~俺もそんなに若くない~」
確か5月29日放送分のサンデーモーニングを観た時に感じたハナシのことですから、かれこれ2週間弱僕は「北天佑と北別府について」悩んでいたことになります。ひとつ上に書いた記事みたいなものを、ホントは書くつもりはなかったんですね。もっと柔らかい、誰もいないブログに相応しい太陽の匂いがする布団のようなどうでもいいふやけた記事を繋いでいくつもりだったんですが。ちえみさんの久しぶりのカメンツがそんな僕の緩手を予見してひどく詰っているような気がして。こりゃぁやるしかねぇぞと思いつめて書いた次第です。ねぇちえみさん、そろそろパスタ食べに行っていいかな?
2011-06-10 Fri 21:11 | URL | ポルセリーナ #GBQCP7FA[ 編集] | top↑
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